倹約独身ひとり暮らし中年男子の備忘録

小さく豊かに暮らしたいひとり暮らしおじさんの生活備忘録

健康診断は毎年受けましょう

昨年(2022年)の秋に健康診断を受けた。S県からY県に引っ越して初めての健康診断。

結果は「要精密検査」。

肝臓に血管腫があるとの事で肝臓ガンを疑われての要検査である。実はこの血管腫、2018年の健康診断の時には既に確認済みで、その時は様子見とされたが翌2019年に「要精密検査」と判断され、明けて2020年3月に総合病院でMRI検査をしたのである。

(その後コロナ禍となり、病院での検査などはなかなか出来ない状態になってしまっていたと思うのでギリギリセーフ、ラッキーであった)

検査の結果は「よくわかんないけど問題なさそう。念のため毎年健診受けてね」というもの。

そして今回Y県で初めて健診を受けての「要精密検査」。S県で暮らしていた約10年間は同じ施設で健康診断を受けていたので数値や超音波検査の結果が前回や前々回と比べてどうかという事の確認が出来ていたが、検査機関が変わればそういう積み上げてきたものは共有されなくなってしまう。

年末は忙しく、年が明けて暇になってもなんとなく先延ばしにしていたが、再び忙しい時期に入るのでここらでちゃんと病院に行っとこうと思い、健診を受けた病院から紹介された地元のクリニックへ。

健診の結果を見た医師から「今まで精密検査は受けたことないですか?」と聞かれたので上記のこれまでのことを伝えると「だったら問題ないと思う。肝臓の数値も正常値だし肝炎ウィルスも陰性だし、毎年健康診断を受けて異常がなければ精密検査の必要はないです」とのこと。

ものの5分くらいで終わった診断。スッキリ。もっと早く行っておけばよかった。

 

「死」は常に意識していたい

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Wedge 2023年3月号 「多死社会を生きる」

個人的には死の話題を「縁起が悪い」とは思っていないし、むしろ大事な事なので特に家族とは積極的に話したいと考えている。とは言え「すぐ目の前に迫っている問題」ではないから、話し始めても着地点を見失ったままで何となく終わる事が多い。

Kindleで命や死に関する本を購入してもみたがまだ読めていない。まずはWedgeを読んでざっくり現状を確認する。

以下印象に残った箇所。

「死者に関する地域課題は主に公衆衛生の範囲とされ、医療・介護のような福祉とは切り離されてきた。特に葬儀・火葬は宗教の問題とも密接であり、政教分離の観点からも行政が踏み込みづらく、家を基盤とした血縁者集団の役割とされてきた。(国立歴史民俗博物館副館長・山田氏)」

例えば病院で亡くなった場合は遺体を速やかに搬出しなければならない、という話を以前知人から聞いたとき、「えっ、葬儀屋とか病院の方で斡旋してくれたりしないの?」と思ったんだけどそういうことなのね。最近は核家族化、単身世帯の増加でその風潮も変わりつつある、とのことである。

次は安楽死尊厳死をめぐる話。

「諸外国では(安楽死の法制化実現までに)長年の議論と運動を経てきたことが窺える。日本が多死社会に向かっているとはいえ、国民的な議論やコンセンサス、または制度上の仕組みなどの基盤がないまま安楽死を認めようとする考えは、大きな過ちに繋がりかねない。(ジャーナリスト・宮下洋一氏)」

安楽死は”死ぬ権利”に勝る権利がないとの考えに行き着いた個人主義社会の欧米だからこそ成り立つ制度であり(中略)、だが日本のように個人よりも集団における調和を重んじる社会では、同じ制度を取り入れても彼らのような認識に至ることは難しいということだ。(同上)」

日本では「介護は家族がするもの」という呪いが今でも確実に存在しており、老々介護や介護疲れなどから痛ましい事件となったニュースを目にすることがある。実際にはそこまでに至らなくても、介護する側が「頼むから早く死んでくれ」と願い、介護される側が「こっちだってはよ死にたいわい」と思っているような状況は日本中にありそうだ。私は、日本でも安楽死が実現すればそんな不幸には陥らなくても済むのに、と思っていたが、「まわりに迷惑をかけたくないから安楽死を選ぼうとする空気が日本にある」ことを宮下氏は危惧する。あくまで個人主義の究極である欧米の安楽死制度を、そっくりそのまま日本に持ってきたとして、あなたが安楽死を選ぶのは自分の為か家族の為かと問えば、多くの日本人は「家族の為」と答えるのではないか。

姥捨て山制度、口減らし制度。それが日本の安楽死の内実だとしたら、あまりに悲しすぎる。

日本に欧米のような個人主義が確立するのはまだまだ先の事になりそうだ。

 

おまけ

死とは関係ないけど、おもしろいと思った部分。

「例えば人間とチンパンジーの遺伝子の違いは1.5%しかない。しかし遺伝子が1%変化するのに600万年、30万世代という途方もない時間と”Turn Over”が必要になる。(東京大学教授・小林武彦氏)」

チンパンジーにタイプライターを叩かせて、まるで人間が書いたような文章を作る可能性は?みたいな話を最近どこかで聞いたので、それを思い出して「進化ってそんなレベルの話なんだ。絶対無理じゃん」と思ったという話。

冬のシャワー浴と足湯

足湯は睡眠の質に寄与

入浴が疲労回復や良質な睡眠に関係していることは知っているが、ひとりの入浴の為に浴槽にお湯を貯めるのは水道光熱費がもったいない。結果ついシャワー浴で済ませてしまうのだが、冬場はちと寒い。しかも今のアパートは玄関のすぐ横に浴室があるため、寒さが堪える。つい長めにシャワーを浴びてしまい、結局たくさんお湯を使うことになる。

どうしたもんかと思っていたところ雑誌オレンジページにいい方法が載っていた。タライにお湯をはり、足を浸して、足湯状態で洗髪や洗顔をするというもの。早速実践してみると結構いい。以前は身体が温まるまでひたすらシャワーを浴びて、それから洗髪や洗顔を行っていたが、足だけとはいえ常に温かいお湯に触れている状態だとそこまで寒さを感じない。なので私は洗髪洗顔だけでなく、身体を洗う時も足湯状態。足を浸けてからしばらくするとお湯が冷めてくるので、途中2回か3回お湯の入れ替えをするのだが、ずっとシャワーを浴びているよりは使用するガスも水量も節約できているはず。

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ちなみに睡眠と入浴の密接な関係について…。

身体は睡眠に入る前に体表(特に手足)から熱を放熱し、深部体温を下げることで身体のスイッチをオフにしようとするらしい。だから眠る90分くらい前に入浴して、身体の深部体温が徐々に下がっていくタイミングを見計らってベッドに入ればスムーズに入眠できるというわけだ。おもに手足から放熱するということなら足湯だけでもそれなりに入眠効果が期待できそうである。

入浴のメリットは体を温めるというだけでなく。血流やリンパの流れを促進する「静水圧効果」や、体をリラックスさせる「浮力作用」など体にいいことがたくさん。できれば毎日お風呂に浸かってそれらの恩恵を受けたいものだ。

淡きこと水のごとしでちょうどいい

君子の交わりは淡きこと水のごとし

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雑誌PRESIDENT 2023年3/3号は「ひとりが楽しい人生戦略」

国の想定する標準的な親子4人世帯(父母+子2人)よりもおひとりさま世帯のほうが多い現代日本

離別や死別を考えれば夫婦二人世帯であっても将来的に高齢者のおひとり様は他人事ではないという問題意識からか、最近は週刊誌やWeb記事でこの手のテーマをよく見かける。最初からおひとり様を決め込んでいる私としても、幅広い情報を見聞きできるのはありがたい。

 

楽天マガジンで抜粋版を読んだところ、医師の松田ゆたか氏が書かれたページに目が留まった。印象に残ったのは以下の個所。

「人は独りになりたいのに独りになれないことも、独りでいたくないのに独りでいることも、どちらも不幸に感じる。理想は、その時の状況に合わせて選べること。そういう生き方をしていると結果的に孤独死をする可能性があるというだけの話」

「君子の交わりは淡きこと水のごとし、という言葉があるように、会えば会ったで嬉しいけれど、会えなきゃ会えないで達者にしているだろうといった、すがすがしい人間関係は人を幸せにするから大いに受け入れて良いけど、ベタベタとまとわりつくような人間関係は悩みや苦しみを生むことになりがち」

 

「君子の交わりは淡きこと水のごとし」は「荘子-山木篇」からの故事成語で、あとに「小人の交わりは甘きこと醴(あまざけ)のごとし」と続く。「立派な人物は水のようにさっぱりした付き合いをするが、そうでない人物は、甘酒のようなうまみを求めてしか付き合わない」ということで、森鴎外の「灰燼」の中にも「君子の交は淡きこと水のごとしと云ってな、余りしつっこくならない方が好いのだ」という一節で出てくる(らしい)。

 

私自身いまの時点では孤独の何が悪いのかよく分かっていないのだけど、高齢者の孤独による死亡は認知症と比べて2倍以上ときくので、心の声に注意深く耳を傾けておかなければと思っているが、「君子の交わりは淡きこと水のごとし」の言葉はこの先お守りになりそうな気がしている。

おひとりさま男性が健康寿命を延ばすために気を付けること

宝島社『老後不安が消える!素敵な人のシングルライフ』から

 

樋口恵子さんが厚労省のデータをもとに書いていおられた

「男性と女性では要介護になる原因が違う」という内容から

男性は循環器系疾患、女性は運動器系の障害で長患いしやすいとの事。

 

循環器系疾患と言えば心臓や血管に関係する病気で

高血圧、心筋梗塞心不全などの心疾患、動脈瘤

脳梗塞くも膜下出血などの脳血管疾患など…

いわゆる生活習慣病と言われるもの。つまり

食べすぎ飲みすぎ、バランスの悪い食事、喫煙、運動不足など

どんな生活習慣が病気の原因となるのか分かっているものだ。

 

私は酒もたばこもやらないが

甘いもからいも関係なくお菓子が好きなので気を付けなければ。

多少食べても長めの運動(ウォーキング)をすればチャラかな~

と言っていられるのは若いうちだけ。

 

おひとりさまの生活で最も重要なのは自身の健康。

65歳くらいまでは食事内容に気を付けて

お菓子もほどほどにしないとね。