自分の中にいる、もうひとりの自分との対話
単純に「友達は多い方がいい」と考えている人は
いくら和田先生にそう言われても納得できないだろう。
なぜならその人は「友達は多い方がいいに決まってる」と長年思い込んだまま
そこに疑問や別の思想が入り込む余地を与えて来なかったから。
自分でも普遍的だと信じていた価値観が実は外側から押し付けられたものであって、
全く別の価値観が存在しうるなんて考える機会がなかったから。
大事なのは「他の誰でもない、あなたはどう思うのか」という視点である。
高齢になれば脳も衰えてくる。
特に前頭葉の衰えは、ものを疑う能力が低下する。
長年の「こうあるべき」という価値観をアップデートすることは
高齢者には年齢が上がるほど難しくなっていく。
まだ頭の柔らかいうちに身の内にある価値観について
「私はどう思うか、自分にとってどういう生き方を選ぶのが幸せなのか」と
自問自答してみるといいと思う。