倹約独身ひとり暮らし中年男子の備忘録

小さく豊かに暮らしたいひとり暮らしおじさんの生活備忘録

片付けられなかった私が片付けられる人になったワケ

子供の頃から片付けが苦手で、18歳から一人暮らしを始めて以来ずっと汚部屋の住人だった私が片付けられる人間になれた理由。

それは、もし自分が死んだら家族がこの部屋を片付けるのかと想像した時に、急に「なんとかせねば!」と思ったから

40代も半ばを過ぎると身体の各部位に老いが出はじめ、健康診断の経過観察項目も増えてくる。若い頃は死について我がこととして考えることはなかったが、「自分の死」という現実が着実に近づいてきていると実感すると人は変われるのだ。

モノを処分する時の判断軸にしたのが「もし1年後に自分が死ぬと分かっていても持っておきたいものなのかどうか」ということ。処分するか持っておくかの判断が瞬時にできて、びっくりするくらいポイポイ捨てられる。あれほどモノを捨てられずモノに執着していた私が、である。

そして片付いていない散らかりっぱなしの部屋で過ごすのは潜在的に大きなストレスである。何年か前、一念発起して大掃除をした時はキレイに片付いた部屋に帰宅することや部屋で過ごす時間が意味もなく楽しかった(その後部屋はすぐに散らかってしまったが…)。精神衛生的にも部屋を片付けることには意味があるのだ。

①自分が死んだ時にこの部屋を家族に片づけられるのは嫌だ。

②1年後に自分が死ぬと分かってても手放したくないもの以外は、実はそこまで大事なものじゃない。

③散らかった部屋は潜在的にストレスを感じ、部屋が片付いているというだけでストレスが減る。

片付けられない私が片付けられるようになったのは上記のような理由だが、きっと人によって答えは違うはず。自分と同じく、物が捨てられない実家の母にこの方法を伝えたが全く響いていなかった。

「人は誰かに教えられたことより自ら気づいたことに価値を見出す」と言われるように、こうしたらいいよと人から言われても体は動かない。一番納得できる方法を自分で見つけることが行動につながる。